仮想通貨取引所のことについて調べていると良く出てくる言葉がスプレッドです。
このスプレッドとはどういった意味があるのか仮想通貨を学び始めたばかりの方が良く浮かぶ疑問です。
確かにFXなどの為替相場に詳しい方であればすんなり理解できることが多いのですが、そうでない場合も少なくありません。
そこで今回、このスプレッドとは何かというテーマを中心に以下のような流れでお話ししていきます。
・スプレッドの注意点
・スプレッドの狭い仮想通貨取引所の紹介
・仮想通貨のスプレッドの疑問
この記事を読むことで、スプレッドとはどういったものなのか、あるいはどんなところがこのスプレッドが狭いのかと言うことを知ることができます。
結論から言うと、安定して利用できる国内取引所はコインチェックです。
コインチェックをまだ登録していない人は、今のうちに登録しておきましょう!
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目次
仮想通貨のスプレッドとは?
仮想通貨のスプレッドとは何でしょうか。
端的に言うと売値と買値の差のことです。
【下の画像】を見てください。
白マルで囲んだ左の金額と右の金額で数字が異なることが分かります。
これは買値と売値の差があるということを意味しています。
仮想通貨の価格がニュースになることも少なくありませんが、実際に購入する場合は、その価格よりも高くなりますし、売却する場合は、それよりも安くなります。
その幅の広さがスプレッドなのです。
それでは、更にスプレッドの特徴を見ていきましょう。
基本的には、スプレッドは狭いほうが良い
基本的には、取引を行うたびにスプレッドが必要になるので、スプレッドは狭いほうが良いです。
実際に仮想通貨の投資を始める際には、スプレッドがどれくらいなのかを確認してから始めるのが良いでしょう。
取引所によってスプレッドの広さは大きく異なる
スプレッドは仮想通貨が収益を上げるための実質的な手数料のようなもので、各仮想通貨取引所によって大きく異なるのです。
その理由は以下で説明します。
短期トレードで考えるとより重要な視点になる
仮想通貨に興味があって、購入し半年後に売ると言ったことを行う方であれば、このスプレッドはそこまで問題になるものではありませんが、短期トレードと言って一日に何度も売買を行う場合は、その取引による儲けに対して非常に大きなマイナスになる場合も少なくありません。
そのために短期トレードを行う場合は、このスプレッドが狭い仮想通貨取引所を選ぶのが重要です。
この狭いスプレッドの仮想通貨取引所を選べば、より多くの儲けを期待することができるからです。
そういった意味で、仮想通貨の取引を頻繁に行いたいと考える場合は、スプレッドの狭い仮想通貨取引所がおすすめと言えます。
「取引所」の方がスプレッドは狭い
取引所というのは、ユーザー同士で仮想通貨のやり取りをする場所ですから、販売所と比べてスプレッドは狭くなります。
販売所と取引所が組み合わさったような体制もあるので、どちらを利用するかはしっかり考えておいたほうが良いでしょう。
その点でもコインチェックはスプレッドが小さく、取引所形式でビットコインを購入できるのでおすすめです。
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仮想通貨のスプレッドの注意点
仮想通貨のスプレッドの注意点は以下のものが挙げられます。
・販売所のスプレッドは広い
・幅が変動する
・仮想通貨取引所の約定力によって信用度が異なる
それでは、細かく見ていきましょう。
スプレッドは実質的な手数料である
スプレッドは、実質的な手数料であると言えます。
日本のほとんどの販売所では取引手数料が無料を謳っていますが、スプレッドによる差額で実質的な手数料を取っていると考えてよいでしょう。
「そんなのずるい!」と思うかもしれませんが、取引所もビジネスであるので、どこかでキャッシュポイントを作る必要があります。
取引所のメインのキャッシュポイントはこのスプレッドであるということができます。
そして、スプレッドは各取引所毎に、また仮想通貨毎に異なります。
自分が投資したい仮想通貨は、どこの取引所で行うのが最もスプレッドが狭いのかを確認する必要があります。
販売所のスプレッドは広い
狭いスプレッドで仮想通貨を購入しようと考えているのであれば、販売所で取引をすることはおすすめできません。
販売所は、販売所を運営する企業と個人のやり取りになることから、その企業が利益を得るためスプレッドが広い(=実質手数料が高い)傾向になります。
B to Cというビジネスモデルになる分、サービスのきめ細かさや信頼度は高まるものの、スプレッドは大きくなってしまうのです。
以上の通り、安さ重視で仮想通貨を購入したいなら、取引所を利用するようにしましょう。
スプレッドの幅は変動する
スプレッドは一定の幅が常に定められているわけではありません。
実は常に変化しており、その幅が固定されていることはほとんどないのです(キャンペーンなどで固定されることはまれにある)。
そのため一時的にスプレッドが狭いからと言ってその仮想通貨取引所を選ぶと急に広がることも少なくありません。
特に小規模な仮想通貨取引所ほどそういった傾向が強くあります。
その理由として流動性の低さと言うものが挙げられます。
流動性とは取引が行われる量のことで、この流動性が常に高い所であれば、そのスプレッドの幅は比較的安定していますが、低い所であると例えば少し売りが先行しただけで一気に買取金額が低下し、スプレッドは相対的に広がります。
特に日本時間の早朝5:00~8:00は取引量が少なく、スプレッドが広がりやすくなるため、もともと流動性の低い仮想通貨取引所の場合は更に広がる傾向があるといっても過言ではありません。
仮想通貨取引所の約定力によって信用度が異なる
仮想通貨取引所の約定力(やくじょうりょく)も重要です。
この約定力とは注文が成立するための力を指します。
仮想通貨取引所や米ドル、日本円などの為替取引が行われる場所では一瞬一瞬で価格が変化します。
その瞬間に注文を入れて希望する価格で取引を行いますが、この注文を入れて希望する価格で売買ができるかと言うと、実は必ずしもそういったことはありません。
なぜなら全世界で一気に注文が殺到するので、わずかにタイミングがずれるからです。
このタイミングのずれが少なく、希望する価格で売買できる能力が約定力と言い、各仮想通貨取引所によってその能力は異なります。
特に約定力の低い仮想通貨取引所では、スプレッドが一見狭そうに見えても注文を行ったら、スプレッドがかなり広くなってしまったタイミングで注文成立してしまう場合があるのです。
そういった意味でスプレッドの幅が信用できない場合もあるため注意が必要と言えます。
これら2点の注意点を上げたようにスプレッドは必ずしも一定でなく、約定力の低い取引所では表示されているスプレッド以上の幅で取引されてしまうというリスクもあるという点に注意しましょう。
スプレッドが狭い仮想通貨取引所
このようにスプレッドの狭い仮想通貨取引所と言っても約定力や流動性が低いために大幅な変化をするところでは意味がありません。
そういった意味でスプレッドが狭い仮想通貨取引所で、なおかつその狭さが比較的安定し、約定力が高いことでその幅がある程度信用できる仮想通貨取引所が真の意味でスプレッドが狭い仮想通貨取引所ということになります。
そんな条件を絞った結果として以下の仮想通貨取引所をオススメし、ここで紹介を行っていきます。
・SBIVCトレード
・コインチェック
・ビットバンク
・GMOコイン
これら5つの仮想通貨取引所について、各仮想通貨取引所の取り扱い通貨ごとの目安となる平均的なスプレッド(スプレッド割合、売値と買値の中間値とスプレッドを割ったもの)を表形式で示していきます。
コインチェック
全体的にスプレッドは狭い傾向があり、平常時には通貨を選ばず安定して短期トレードができます。
コインチェックは国内仮想通貨取引所の草分け的な存在として今もマネックス証券の支援の下運営が行われている仮想通貨取引所になります。
そんな、コインチェックの仮想通貨取引所におけるスプレッドは以下の通りです。
通貨名 | スプレッド |
---|---|
ビットコイン(BTC) | 4.4% |
イーサリアム(ETH) | 1.6% |
ビットコインキャッシュ(BHC) | 2.5% |
リップル(XRP) | 10.3% |
ライトコイン(LTC) | 1.6% |
ネム(NEM) | 1.6% |
リスク(LSK) | 1.8% |
イーサリアムクラシック(ETC) | 2.7% |
ファクタム(FCT) | 1.1% |
モナコイン(MONA) | 1.2% |
平均的なものとなっていますが、注目すべき点として非常に仮想通貨の種類が多いために、一時的なスプレッドの広がりを見せている時に退避できる通貨が多いということです。
この通貨の多さを利用して取引を行えば、完全に取引を停止せずに継続した短期トレードを行うことが可能となります。
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Decurret(ディーカレット)
Decurret(ディーカレット)は日本の大手企業が出資する仮想通貨取引所です。
その企業とは三菱東京UFJ銀行、東京海上日動火災保険株式会社、伊藤忠テクノソリューションズと言った実際の社会でも非常に大きな企業として知られている企業ばかりになります。
そのため、経営は安定していると言えサポートの充実度や取引手数料と通常入金が無料と言うメリットがあります。
そんなDecurret(ディーカレット)のスプレッドは以下の通りです。
通貨名 | スプレッド |
---|---|
ビットコイン(BTC) | 2.1% |
イーサリアム(ETH) | – |
ビットコインキャッシュ(BHC) | 6.5% |
リップル(XRP) | 5.0% |
ライトコイン(LTC) | 8.0% |
ネム(NEM) | – |
それでも比較的狭めの設定であるため、そこまで気になるレベルではないと言えます。DeCurretでは取引手数料を無料にする代わりにスプレッドを広めにとって、手数料収入を得ているというビジネススタイルなので全体的にやや高めの設定となっています。
\各種手数料無料が魅力!/
SBIVCトレード
SBIVC(SBIバーチャル・カレンシーズ)トレードは、最近注目されている金融グループ、SBIグループの経営する仮想通貨取引所です。
こちらも組織としては大きく、仮想通貨取引所のスプレッドも安定しています。
そんなSBIVCトレードのスプレッドは以下の通りです。
通貨名 | スプレッド |
---|---|
ビットコイン(BTC) | 2.0% |
イーサリアム(ETH) | – |
ビットコインキャッシュ(BHC) | 1.5% |
リップル(XRP) | 3.9% |
ライトコイン(LTC) | – |
ネム(NEM) | – |
\セキュリティが高い!/
ビットバンク
ビットバンク会社が運営する仮想通貨取引所です。日本の仮想通貨取引所の中で最も取引高が高く、全世界の取引所の中においても15位と言う隠れた実力者です。
海外にも展開しているためリップルの取扱高は世界一と言う実績を持っています。
そんなビットバンクのスプレッド値は以下の通りです。
通貨名 | スプレッド |
---|---|
ビットコイン(BTC) | 0.13% |
イーサリアム(ETH) | – |
ビットコインキャッシュ(BHC) | 0.05% |
リップル(XRP) | 0.01% |
ライトコイン(LTC) | – |
ネム(NEM) | – |
モナコイン(MONA) | 0.62% |
ご覧の通り非常に狭いものとなっており、短期トレードを行うには最適の仮想通貨取引所です。
ただ、販売所を設置していないので希望する価格での取引のためややスピード感に欠ける取引になる可能性があります。
つまり売買を注文してもすぐに実行されない(希望する価格ではある程度買える)ということです。
このことから、慣れないうちは他の仮想通貨取引所で取引のノウハウを知ってからの方がおすすめです。
\取引手数料が安い!/
GMOコイン
GMOコインはインターネット企業であるGMOが運営する仮想通貨取引所です。
セキュリティに定評があり、今まで流出事件などのトラブルを起こしたことはありません。
そんなGMOコインのスプレッドは以下の通りです。
通貨名 | スプレッド |
---|---|
ビットコイン(BTC) | 3.0% |
イーサリアム(ETH) | 6.8% |
ビットコインキャッシュ(BHC) | 9.5% |
リップル(XRP) | 0.8% |
ライトコイン(LTC) | 6.8% |
ネム(NEM) | – |
現物取引で行うと比較的高いものの、参考として仮想通貨FXではかなり狭くなっており、およそこの表の1/10程度で取引されています。
\アルトコイン買うなら!/
▼スプレッドの比較は以下の記事もご参考ください。
【2020年最新】仮想通貨のスプレッド比較ランキング!最安はどこ?仮想通貨のスプレッドに関するQ&A
仮想通貨のスプレッドの内容はおおよそ説明していきましたが、ここではそれでも疑問が残ったであろう疑問について、Q&Q形式で回答を行いました。
どうしてスプレッドの大きさが変わるの?
スプレッドの大きさが変わる理由は2つあります。
流動性が低くなるとスプレッドが広がる
先ほどお話しした流動性が低くなり、売りが偏ったり買いが偏った時にスプレッドは広くなります(どちらかの価格が変化する)。
流動性が爆発的に上昇してもスプレッドが広がる
災害や要人の発言(仮想通貨の規制と言ったネガティブなもの、価格が上昇しているというポジティブなもの)と言ったイベントで流動性が一気に上がった時、
仮想通貨取引所の処理能力がパンクする前に流動性を意図的に下げるためにスプレッドを広げることがあります。
また、売りと買いが拮抗し、更に流動性が高くなるとその拮抗が強くなり、スプレッドは狭くなっていきます。
こういった理由が主なもので、仮想通貨取引所が介入するものと取引量によるものがスプレッドの大きさ(広さ)が変わる要因です。
取引所によってスプレッドが違うのはなぜ?
今お話しした通り、仮想通貨取引所によってスプレッドを操作することができます。
これによってスプレッドを広げれば一回の取引があれば仮想通貨取引所の利益が上がります。
一方狭めれば仮想通貨取引所の利益は下がるのです。
つまり、仮想通貨取引所が利益を確保したい場合は広げることがあります。
この理由として、他の手数料を無料にして、スプレッドによって利益を確保するという経営方針であったり、逆にユーザーを増やすために狭くすると言ったことをしたりするのです。
各仮想通貨取引所の経営方針によってスプレッドは異なります。
仮想通貨のスプレッドを利用したアービトラージとは?
ここでは上級編ということで、アービトラージ取引について説明します。
アービトラージ取引とは、別名「裁定取引」とも呼ばれるもので、要するに取引所毎のスプレッドを活かして差額を儲けるという取引のことです。
例えば、ビットコインをコインチェックで買い(安くビットコインを買う)、それをビットフライヤーで売る(買値よりも高値で売る)ことにより、その差額が利益となるわけです。
アービトラージ取引をするためには、複数の取引所口座を開設するのはもちろんのこと、各取引所に買いたい仮想通貨と日本円を準備しておくことが必要になります。
注意すべき点としては、「タイムラグ」になります。
ビットコインは送金が遅いこともあり、下手すると30分以上待たされることがあります。
待っている間にスプレッドが変化してしまい、損が出る、、、なんてこともあり得ます。
ちなみに、3秒で送金することのできるリップルであれば、タイムラグは起きず、アービトラージ取引は誰でも簡単に行うことが可能です。
仮想通貨のスプレッドまとめ
仮想通貨取引所のスプレッドは、各仮想通貨取引所によって異なります。
これは仮想通貨取引所の経営方針であったり、流動性のコントロールであったりします。
スプレッドは変化するものと考えて、それだけを基準に選ばずコインチェックなどのような利用しやすさと言った要因で選ぶということも重要です。
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